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北海道 豆の作況情報(2017年度産)

小豆 作付18,399ha  4.5俵(小豆89.8%、4.6俵・大納言10.2%、4.2俵)

今年の特徴として、一莢粒数平均10粒の圃場が多く見受けられ、秋が早く成熟期に向かえば小粒化の懸念もあるが、20℃以上の気候でゆっくりと登熟すれば、小粒化は避けられると思われる。8月の中旬以降、曇天や降雨でほとんど晴れた日が少なかったことから、地域によって生育に差がでているが、今後の天候で日照がどれだけ稼げるかでピン莢が成長するので、現在の反収見込から大きく下回ることは考えにくい。7月後半の低温の影響により、下莢~中莢までの生育がほぼ同じ進行しているように見受けられるので、天候が順調に推移すれば色斑の少ない2等になる見込みです。また、播種期の降雨と発芽期の干ばつで初期生育が良く、根の張りが良かったことから徒長による被害は少ないものの、今後,台風が上陸するようであれば倒伏する圃場も増え品質に影響することも考えられます。2016年の大不作、作付面積の伸び悩み、繰り越し在庫が極端に減少した事から、2017年産が4.5俵の豊作年で終わっても18,400haでは83万俵の収穫量と少なく、素俵価格も上がり、前年以上の高値が予想されます。

金時 作付 5,177ha、4.1俵(赤系98.8% ・白系2.2%)

開花期、成熟期の低温が金時類の生育にうまく作用し、近年まれにみる莢つきで収穫に向けた莢ふるいで莢数は減るが順調に収穫を迎えれば、十勝管内で4俵台の反収は十分に考えられる。昨年の台風や秋の長雨被害を避けるため播種を5月下旬~6月上旬に行う農家が多く聞かれたので、継続して効果が得られるようであえれば定着する可能性は十分に有ります。豊作年であっても繰り越し在庫が少ないことから、2格は3万円台を割ることはないでしょう。

大豆 黒大豆  40,339ha 4.4俵 (黄大豆93%、4.4俵・黒大豆7%、4俵)

大豆、黄大豆の生育はどの地域も順調で、昨年の様な早い降雪がなければ大きな減収はありません。十勝の黒豆は、品質が悪い事と黄大豆への転作増加が原因で、今年度も作付は減少しました。契約繰り延べのマイナス在庫のスタートであることから、3,8000~40,000/60kgのスタートが見込まれるが、年内の小袋需要から始まり、大手メーカーとの交渉へと続いていくので、更に一段上の高騰もありえます。

 

平成29年産期首供給力

 

平成29年8/29~8/31、十勝南部、視察報告

 
 
 
 
 
 
 
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